セレック治療
セレック治療とは
セレック治療は、歯を口腔内カメラで撮影し、セラミックの被せ物や詰め物を最短でその日のうちに装着することができる革新的なセラミック治療法です。従来の歯科技工所に依頼する製作方法とは根本的に異なり、院内ですべての工程を完結できる最新の治療システムです。
ドイツの世界的歯科機器メーカーであるシロナ社が開発したセレック(CAD/CAM)システムを使用し、撮影した歯のデータをコンピューターに取り込んでデザインし、院内でセラミックブロックを精密に削り出して被せ物や詰め物を製作します。この先進技術により、従来の歯科技工所に製作依頼する方法と比べて非常に早く完成し、通院回数を大幅に減らすことができます。時間がかからないため、すぐに歯を修復したい方におすすめの治療法です。
セレック治療の適応患者
セレック治療は、現代の多様なライフスタイルやニーズに対応できる治療法として、以下のような方に特に適しています。
多忙で通院回数を減らしたい方
現代社会において、仕事や家庭の都合で歯科医院への通院時間を確保することが困難な方は少なくありません。一般的なセラミック治療では治療が終わるまでに1か月程度の期間がかかることも珍しくありませんが、セレック治療の場合は最短1日で完了します。忙しく、すぐに治療を終えたい方に最適な治療法です。仕事が忙しく歯科医院に通えない方でも、お昼休みや仕事帰りに気軽に治療を受けることが可能になります。
歯型取りが苦手な方
一般的な歯科治療では、粘土のような材料で型取りをする必要があります。この型取りの際に不快感を覚える方や、嘔吐反射により気持ち悪くなる方は多く見られます。セレック治療では口を開けてカメラで撮影するだけで型取りが完了するため、違和感が少なく短時間で終わります。型取りが苦手という方には、セレック治療を強くお勧めしています。
費用を抑えたい方
一般的なセラミック治療では、被せ物や詰め物の製作が技工所によるオーダーメイドになるため、費用が高額になる傾向があります。セレック治療では被せ物や詰め物の設計から製作まで院内で機械が行うので、比較的費用を抑えることができます。コンピューターによる設計・製作により、歯科技工所へ製作を依頼する外注費用が発生しないため、製作にかかる工程を大幅に減らして費用削減を実現しています。
金属アレルギーが心配な方
銀歯を入れる治療は保険適用になりますが、金属アレルギーを持っている方にとってはアレルギー反応が出る可能性があります。また、歯肉が黒く変色するケースや、不快症状が起きることもあります。セレック治療に使用しているセラミックは非常に高品質で変色等の心配がなく、金属を使用していないため、金属アレルギーが心配な方に適しています。
虫歯の再発が心配な方・変色せずに
長持ちする歯を入れたい方
セラミック素材は生体親和性が高く、プラークが付着しにくい特性があります。また、セラミックは経年的な変色がほとんどなく、長期間美しい状態を保つことができます。虫歯の再発リスクを抑え、長期間安定した機能性と審美性を求める方にとって理想的な選択肢です。
急いで銀歯を白い歯に入れ替えたい方
見た目を気にして銀歯を白い歯に変えたいと考えている方で、できるだけ早く治療を完了させたい場合にも、セレック治療は最適です。従来の方法では数週間を要する治療が、1日で完了することで、すぐに自然で美しい白い歯を手に入れることができます。
セレック治療のメリット
治療期間が短い
セレック治療の最大のメリットは、圧倒的に短い治療期間です。通常のセラミック治療に比べて、セットされるまでの治療期間を大幅に短縮できます。通常のセラミック治療では1か月程度の治療期間を要することも珍しくありませんが、セレック治療は最短1日で白く美しい歯を手に入れることができます。
通常のセラミック治療の場合、歯の型取りは歯科医院で行うものの、被せ物・詰め物の製作は外部の歯科技工所に依頼するため、製作に6〜10日ほどの期間がかかります。完成するまでの間は、プラスチックの仮歯を装着して生活する必要があり、この期間中は食事制限や見た目の問題が生じることもあります。
一方、セレック治療では、歯科医院スタッフ自らが院内で機械を操作して設計・製作を行います。製作の工程すべてが院内で行われるため、最短1日で完成します。この迅速性により、患者様の負担を大幅に軽減することができます。
費用効率の良さ
セレック治療では、コンピューターによる自動設計・製作を行うため、人件費や外注費用を削減できます。撮影時に問題点がすぐに発見できるため、やり直し等が発生しにくいのも大きな利点です。製作工程の効率化により、高品質なセラミック治療をより手頃な価格で提供することが可能になっています。
型取りが不要
従来の型取りは基本的に行わないため、口腔内カメラでの撮影のみで治療を進めることができます。型取り時の不快感やストレスを感じることがほとんどなく、特に嘔吐反射の強い患者様にとって大きなメリットとなります。
セレック治療のデメリットと
注意点
セラミック素材の特性による制限
セレック治療で使用しているセラミック素材は、強い衝撃を受けると割れたり欠けたりすることがあります。天然歯に近い硬さを持つセラミックですが、過度な力がかかる場合には破損のリスクがあるため、歯ぎしりや食いしばりの癖がある方は事前にマウスピースの使用などの対策を検討する必要があります。
適応症例の制限
セレック治療はすべての患者様に適応できるものではありません。例えば、ブリッジ治療には使用することができません。また、症状や歯の状態によっては短時間で治療が終わらない場合もあります。治療前の詳細な診断により、セレック治療の適応性を慎重に判断する必要があります。
色調調整の限界
セレック治療で使用するセラミックブロックは既製品であり、患者様の天然歯の色と細かい違いが生じることがあります。繊細な色調の調整が必要になるケースでは、既製のセラミックブロックでは対応できない場合があり、別の治療法を選択する必要があることもあります。特に前歯部など、審美性が重要視される部位では、事前に十分な色調確認を行うことが重要です。
セレック治療における
技術的優位性
最新のCAD/CAMシステム
セレック治療で使用するCAD/CAMシステムは、歯科分野において最も先進的な技術の一つです。高精度なスキャニング技術と精密な加工技術により、従来の手作業による製作では困難だった高い精度と再現性を実現しています。
デジタル化による品質管理
すべての工程がデジタル化されているため、各段階での品質管理が徹底されています。設計データの保存により、将来的な修理や再製作時にも同じ品質の補綴物を提供することが可能です。
材料の安全性と品質
セレック治療で使用するセラミック材料は、厳格な品質基準をクリアした高品質な材料のみを使用しています。生体親和性に優れ、長期間安定した性能を発揮することが臨床的に証明されています。
当院でのセレック治療の特徴
当院では、セレック治療の導入にあたり、スタッフの技術研修と最新機器の導入を行い、患者様に最高品質の治療を提供できる体制を整えています。経験豊富な歯科医師が、患者様一人ひとりの症例に最適な治療計画を立案し、精密で安全な治療を実施します。
また、治療前の詳細な説明と同意取得を重視し、患者様が納得して治療を受けていただけるよう努めています。治療後のメンテナンス指導も含め、長期的な口腔健康の維持をサポートいたします。
セレック治療は、現代のライフスタイルに適応した革新的な治療法として、多くの患者様にご満足いただいています。従来の治療方法では実現できなかった迅速性と品質を両立し、患者様の貴重な時間を有効活用していただける治療選択肢として、ぜひご検討ください。
セレック治療の流れ
- カウンセリングと診断 まず、患者様のお悩みやご希望を詳しくお聞きし、口腔内の状態を精密に診査します。セレック治療の適応性を判断し、治療計画を立案します。この段階で、患者様の期待する結果と実際に可能な治療結果について、十分に説明し理解していただきます。
- 歯の形成 虫歯の除去や、被せ物・詰め物が適切に装着できるよう歯の形を整えます。必要最小限の切削量で済むよう、精密な形成を行います。従来の治療と同様に、必要に応じて局所麻酔を使用し、患者様の痛みを最小限に抑えます。
- 口腔内スキャニング 形成が完了した歯を、専用の口腔内カメラで撮影します。このデジタルスキャニングにより、歯の形状を3次元データとして正確に記録します。従来の印象材による型取りと比較して、より精密なデータを短時間で取得することができます。
- コンピューターによる設計 取得した3Dデータをもとに、コンピューター上で被せ物や詰め物をデザインします。患者様の咬合状態や隣接歯との調和を考慮し、最適な形状と厚みを設定します。この設計過程では、機能性と審美性の両方を重視した設計を行います。
- ミリングマシンによる製作 設計データに基づき、院内のミリングマシンが高品質なセラミックブロックから被せ物や詰め物を精密に削り出します。この製作過程は完全に自動化されており、人的ミスを排除した高精度な製作が可能です。
- 調整と装着 製作された被せ物や詰め物を患者様の口腔内で試適し、必要に応じて微調整を行います。咬合や隣接歯との接触状態を確認し、最適な状態に調整した後、専用の接着材を用いて確実に装着します。























