口腔外科

口腔外科とは

口腔外科とは

口腔外科は、歯科の中の一つの専門分野として、口の中やその周辺に生じる様々な疾患の診断・治療を行う分野です。多くの方が思い浮かべる埋伏智歯(歯肉の中に入り込んでいる親知らず)の抜歯や難症例の抜歯(動脈や神経に近い部位)だけではありません。

実際の診療範囲は非常に広く、良性・悪性の粘膜への出来物、顎骨の病変(範囲は頚部郭清など広範囲)、口唇口蓋裂、上顎洞炎、顎骨周囲の骨折、外傷、顎関節の脱臼、変形など、お口に関わる幅広い症状への対応を行う専門分野です。患者様の口腔機能を正常に保ち、生活の質(QOL)を向上させることを目的としています。

万全な処置体制

当院では、全身麻酔が必要と判断されるもの以外については、すべての症例において適切に処置できる体制を整えております。

特に外傷や歯の亜脱臼などは、その場で迅速に診断・処置を行わなければ予後に大きく影響してしまいます。そのため、常に患者様のために最善の策を考え、実行できるシステムを構築しております。

親知らずの抜歯についても、できる限り通院回数を減らし、その場で抜歯可能な状態のものはその場で処置する「即日抜歯」を目標にしています。

あいあーる歯科の口腔外科治療

あいあーる歯科の口腔外科治療

当院で口腔外科分野の処置内容

当院では、以下の口腔外科分野の処置に対応しており、それぞれ専門的な知識と技術により安全で確実な治療を提供しております。

1.口腔内の外傷、歯の脱臼

スポーツや事故による口腔内の外傷は、迅速な対応が予後を大きく左右します。歯の脱臼(歯が抜けたり、ずれたりした状態)、歯の破折、歯肉の裂傷などに対して、緊急処置を行います。

特に歯の完全脱臼の場合、受傷から30分以内の処置が理想的とされており、適切な再植処置により歯の保存が可能となります。歯の亜脱臼(部分的な脱臼)については、固定処置により歯を元の位置に戻し、経過観察を行います。

外傷を受けた際は、まず牛乳や生理食塩水に歯を浸けて保存し、できるだけ早くご来院ください。時間が経過するほど歯の保存率は低下するため、緊急対応が重要です。

2. 顎関節の脱臼、歯槽骨骨折

顎関節の脱臼は、大きく口を開けた際や外傷により生じることがあります。症状としては、口が閉じられない、顎が痛い、違和感があるなどが挙げられます。当院では、適切な整復手技により関節を正常な位置に戻します。

歯槽骨骨折は、歯を支えている骨の骨折で、交通事故やスポーツ外傷により生じることがあります。症状に応じて固定処置や外科的治療を行い、機能回復を図ります。CT撮影による詳細な診断のもと、最適な治療計画を立案いたします。

3.歯の根の先の手術(根尖切除術)

根管治療を行っても治らない根尖病変(歯の根の先の炎症や膿瘍)に対して行う外科的治療です。歯肉を切開し、病変部位を直接除去することで、歯を抜かずに保存することができます。

手術では、根尖部の感染組織を除去し、必要に応じて歯根端切除を行います。マイクロスコープを使用することで、精密な処置が可能となり、治癒率の向上が期待できます。術後は定期的な経過観察により、治癒状態を確認いたします。

4.粘膜の切り傷

口腔内粘膜や舌の外傷による裂傷に対する縫合処置を行います。適切な縫合により、感染予防と早期治癒を促進し、瘢痕形成を最小限に抑えます。

縫合には吸収性縫合糸を使用することが多く、約1-2週間で自然に溶けるため、抜糸の必要がない場合もあります。深い裂傷や複雑な形状の傷では、形成外科的縫合により機能的・審美的な回復を図ります。

5.良性の小さい出来物

口腔内にできる良性腫瘍や嚢胞の摘出手術を行います。代表的なものに、粘液嚢胞、線維腫、顆粒性筋芽腫、エプーリスなどがあります。

摘出した組織は必ず病理検査に提出し、確定診断を行います。これにより、悪性の可能性を除外し、再発防止のための適切な処置を実施できます。局所麻酔下での日帰り手術が可能で、術後の機能障害は最小限に抑えられます。

6.インプラントの手術

失った歯を補うためのインプラント治療において、チタン製のインプラント体を顎骨に埋入する手術を行います。事前のCT撮影による3次元的診断により、安全で確実な埋入位置を決定します。

当院では、ガイデッドサージェリー(コンピュータ支援手術)システムを活用し、精密なインプラント埋入を実現しています。骨量が不足している場合は、骨造成術(GBR法、サイナスリフト等)も併用し、長期的に安定したインプラント治療を提供します。

7.骨隆起削除

上顎や下顎の骨に生じる良性の骨増殖(骨隆起)の削除手術を行います。骨隆起は加齢により徐々に大きくなることがあり、入れ歯の装着に支障をきたしたり、清掃性に問題を生じる場合に摘出適応となります。

手術は局所麻酔下で行い、専用の器具により骨隆起を削除します。術後は縫合し、約1週間で抜糸を行います。削除後は入れ歯の適合が改善し、口腔衛生管理も容易になります。

8.親知らずの抜歯

通常の抜歯から複雑な埋伏抜歯まで、様々な難易度の親知らず抜歯に対応します。当院の特徴として、可能な限り初診当日での抜歯(即日抜歯)を行い、患者様の通院負担を軽減します。

CT撮影による詳細な術前診断により、下顎管(神経)や上顎洞との位置関係を正確に把握し、安全な抜歯を実施します。切開を行わない無切開抜歯や、神経損傷リスクを回避する歯冠切除術(コロネクトミー)など、患者様の状態に応じた最適な術式を選択します。

9.上唇、舌小帯切除

上唇小帯強直症や舌小帯強直症による機能障害に対する手術です。上唇小帯が強く、前歯の隙間(正中離開)の原因となっている場合や、舌小帯が短く舌の運動制限を生じている場合に適応となります。

手術は局所麻酔下で行い、小帯を適切に切除・形成します。舌小帯切除の場合、発音機能の改善や摂食機能の向上が期待できます。術後はリハビリテーションを含めた総合的なフォローアップを行います。

こんな症状でお困りの方へ

こんな症状でお困りの方へ

以下のような症状がある場合は、放置しても改善することはありませんので、お気軽にご相談ください。

  • 口の周りに出来物がある
  • 顎が腫れている
  • 歯をぶつけてぐらぐらする
  • 顎が痛い
  • 口が開けにくい
  • 口が閉じなくなった
  • しゃべりにくい、舌足らずになっている

これらの症状は、早期の適切な診断と治療により、症状の改善や悪化の防止が期待できます。

当院での治療の流れ

初診時の対応

  1. 緊急性の評価まず症状の緊急性を評価し、必要に応じて応急処置を行います。
  2. 詳細な問診症状の経過や患者様のご希望をお聞きします。
  3. 診察・検査口腔内診査、必要に応じてレントゲンやCT撮影を行います。
  4. 診断・治療計画の説明診断結果をもとに、最適な治療計画をご提案します。
  5. 処置患者様の同意を得た上で、適切な処置を行います。

治療後のフォロー

処置後は、適切なアフターケアの指導を行い、必要に応じて経過観察や抜糸などのフォローアップを行います。術後の腫れや痛みを最小限に抑えるため、適切な薬の処方と生活指導も行っています。

Treatment

空き状況によっては当日のご予約も可能です