あいあーる歯科
ホワイトニングは、歯の色を明るくする審美歯科治療の一つです。歯の表面に付着した着色汚れを除去するクリーニングとは異なり、歯そのものの色を化学的に漂白して白くします。年齢や生活習慣により黄ばんでしまった歯を、削ることなく自然な白さに導くことができる治療法です。
コーヒーや紅茶、赤ワイン、タバコなどによる着色や、加齢による歯の黄ばみに悩まれている方にとって、ホワイトニングは理想の白い歯を実現する効果的な方法となります。結婚式や就職活動など、人生の重要な場面での印象アップにも活用されています。
ホワイトニングには大きく分けて2種類の方法があり、それぞれに特徴とメリット・デメリットがあります。患者様のライフスタイルやご希望に合わせて、最適な方法をお選びいただけます。
オフィスホワイトニングは歯科医院で行うホワイトニングで、歯科医師や歯科衛生士が施術を行います。高濃度の漂白剤を使用するため、より効果が高く一回の施術で明らかな変化を実感していただけます。
ただし、効果が高い分、一時的に知覚過敏症状が生じやすい傾向があります。また、より高い効果を求める場合は複数回の施術を行うことができますが、その分知覚過敏がより強く現れる可能性もあります。
ホームホワイトニングは、患者様ご自身がご自宅で行うホワイトニング方法です。まず歯科医院で患者様専用のマウスピースを作製し、ご自宅でマウスピースにホワイトニングジェルを入れて装着していただきます。
最初に歯科医院での来院が最低でも2回必要となりますが、その後はご自宅での治療となるため、通院の負担が軽減されます。
まず、歯科医師がお口の中の状況を確認し、ホワイトニングが適応できる状態かを診断します。効果を最大限に引き出すため、事前のクリーニングを行い、歯の表面の汚れや歯石を除去します。
口腔内検査により、虫歯や歯周病などの問題がある場合は、必要に応じて治療を先に行います。虫歯がある状態でホワイトニングを行うと、薬剤が患部に浸透して知覚過敏が悪化したり、虫歯による変色部分には効果が出にくい場合があるためです。
治療が必要な場合は、その旨をしっかりとご説明させていただき、治療完了後にホワイトニングを実施いたします。患者様の安全と最適な結果のため、この前準備は重要なプロセスとなります。
ホワイトニング薬剤が歯肉に付着しないよう、専用の保護剤で歯と歯肉の境界部分をしっかりとカバーします。これは美容院でのヘアカラーやパーマの際に、皮膚と髪の境界を保護剤でガードし、タオルで覆う工程と同様です。
この保護処置により、薬剤による歯肉への刺激を防ぎ、安全にホワイトニングを実施できます。患者様の快適性と安全性を最優先に考えた、丁寧な準備作業を行います。
準備が整いましたら、専用の漂白剤を歯の表面に均一に塗布します。塗布完了後、特殊な光を照射して薬剤の効果を高めます。
光照射の原理は、美容院でのパーマ施術時に薬剤塗布後に専用機器で加温して効果を高める処理と似ています。光のエネルギーにより薬剤の浸透が促進され、より効率的に歯を白くすることができます。照射時間や光の強度は、患者様の歯の状態や希望する白さのレベルに応じて調整いたします。
光照射による処理を2〜3回繰り返し実施した後、すべての薬剤をきれいに除去し、口腔内を洗浄します。その後、術後の注意事項について詳しくご説明いたします。
術後の注意事項 ホワイトニング施術当日は、歯の表面が一時的に着色しやすい状態になるため、以下の食品や嗜好品は極力お避けください。
通常、24〜48時間程度で歯の表面の状態が安定しますので、その後は通常の食生活に戻していただけます。
当院では、患者様の安全を最優先に考えたホワイトニングを提供しています。事前の口腔内検査を徹底し、適応症の見極めを慎重に行います。また、施術中の歯肉保護や適切な薬剤濃度の管理により、副作用のリスクを最小限に抑えています。
患者様一人ひとりの歯の状態やご希望に応じて、最適なホワイトニング方法をご提案いたします。急いで白くしたい方にはオフィスホワイトニング、ゆっくりと自然に白くしたい方にはホームホワイトニングなど、ライフスタイルに合わせた選択が可能です。
施術後の経過観察やメンテナンス方法についても丁寧にご説明し、長期間にわたって美しい白い歯を維持していただけるようサポートいたします。
オフィスホワイトニングでは、一回の施術でシェード（歯の色の指標）で2〜4段階程度明るくなることが期待できます。個人差はありますが、多くの患者様に満足いただける変化を実感していただいています。
ホームホワイトニングの場合は、2〜4週間の継続使用により、徐々に歯が白くなっていきます。急激な変化ではありませんが、自然で持続性の高い白さを得ることができます。
ホワイトニングの効果は永続的なものではありません。個人差や生活習慣により異なりますが、一般的には以下のような持続期間が期待できます。
| オフィスホワイトニング | 6ヶ月〜1年程度 |
|---|---|
| ホームホワイトニング | 1年〜1年半程度 |
効果を長持ちさせるためには、定期的なメンテナンスやタッチアップ（追加のホワイトニング）を行うことをお勧めします。
以下のような場合は、ホワイトニングが適応できない、または効果が期待できない場合があります。
これらのケースでも、他の審美的治療法（セラミック治療、ラミネートベニアなど）により美しい白い歯を実現できる場合があります。まずはお気軽にご相談ください。
ホワイトニング後に一時的な知覚過敏症状（冷たいものがしみる、ピリピリとした痛み）が生じることがあります。これは薬剤による一時的な現象で、通常2〜3日程度で症状は軽減します。
症状が長期間続く場合や強い痛みがある場合は、すぐにご連絡ください。適切な対処法をご提案いたします。
